オリンパス(7733)は、主に医療機器や
小型カメラを製造する会社です。
医療機器では、顕微鏡やビデオスコープなどを
製造し、医療分野での成功が最大の特徴。
そんなオリンパス(7733)の株価ですが、
10年のうちにどの様な変動があったのでしょうか。
近年の株価も併せて見ていきましょう。
オリンパスの株価10年の動き
2011年、オリンパス(7733)の株価は
大きく変動することになります。
その理由は、過去十数年に渡って
多額の損失を隠していたことが発覚したためです。
日本の企業統治についても問題点が指摘され、
世界中で注目を集めました。
チャートを確認してみると、やはり多額の
損失隠しによって株価は地に落ちました。
しかし、その後は回復を見せ、
近年は反落状態。
売り上げも右肩上がりとはいえない
状況ですが、買うのであれば、
少し下がったタイミングを狙いましょう。
そもそも株は、安くなっている時に購入し
上がったところで売却することで、
差額で稼ぐことができる方法です。
反対に、株価が上がっているタイミングで購入し、
下がったタイミングで売却をしてしまえば
損をする事になります。
預けている自己資金がプラスにならない
というだけではなく、自分の資産が減ってしまい、
損をするという「元本割れ」という状態になります。
株式投資には、銀行預金などには存在しない、
複数のリスクがあるものだと
認識しておいてください。
オリンパスへの株式投資を決めた後は
株価の下落や上昇はあるものの、オリンパスの株を
購入することを決めた後は、自分の中での
ルールを決める必要もあります。
株式投資で損をした場合、株を売るか
長期保有によって再度上昇するのを待つのか、
2つの方法から決定しなければなりません。
どちらが損失を抑える事ができるのか、
利益を上げる事ができるのかは
状況によって異なります。
しかし、どちらにしても
「長期保有によって再度上昇するのを待つ」
という選択肢を選んでしまうでしょう。
これを選択し続けると、場合によっては
負債が膨らむ可能性もあります。
そのため、自分の中でルールを決める事が大切です。
「○%の損失が出たところで必ず売る」
といったリスクに関するルールを
定める事も有効です。
元本割れのリスクは、株式投資を
行う上で最も起こりやすいリスク。
最小限にすることが、株式投資で利益を
出すためのポイントでもあるでしょう。
株式投資を行う上で重要となる
倒産リスク回避として確認しておくべき部分は、
「有利子負債額」。
有利子負債とは、銀行から借入や社債といった、
毎年金利を支払わなければならない負債です。
この負債が多い企業は問題があるというわけでは
ないものの、当然、負債が少ないほど
倒産リスクは少なくなります。
負債が同業他社と比べて多いようであれば、
なぜ多いのか、どのように返済していくのか
といった情報を確認しておくと良いでしょう。
オリンパスの株を買うメリットは
配当利回りは0.67%であり、
株主優待もありません。
配当利回りは無いに等しい数字であるという事も
含めて、大きく利益を上げる事ができるという
株式ではないとも言われていますね。
オリンパス(7733)の株は、株式投資をする上で
購入する価値がない訳ではありませんが、
過去数十年に渡って損失隠しを
継承してきた会社であるという事を
忘れてはいけないのです。
また、近年のオリンパス(7733)の株価は、
4,000円前後です。
100株単位で購入することになるため、
40万円程度でオリンパス(7733)の株を
購入することができます。
しかし、1つの銘柄で40万円以上の投資は、
少々ハードルが高いともいえますね。
特に初心者の場合、しっかりと
情報収集を行った上で投資を行いましょう。