投資にはさまざまな種類がありますが、
「日経平均先物」というものもあります。
あまりなじみのないワードですよね。
ここでは、日経平均先物についてや、
先物取引のメリット・デメリット
などについて解説します。
先物取引について
先物取引と現物株式との違いを簡単に説明すると、
株式投資は銘柄を購入するときに
代金を支払うもので、先物取引は
満期日が来たら購入時の価格との
差額を支払う(もらう)ものです。
先物取引とは、将来の予め定められた期日に
特定の商品を現時点で取り決めた価格で
売買することを約束する取引で、取引できる
期間が決まっているのですね。
通常の株取引では、その企業が存在する限り
いつまでも株式を保有しておくことが
可能ですが、先物取引には期日があり、
期限になれば自動的に決済されます。
取引できる期間が決まっている先物取引ですが、
期間内であれば、もちろん
いつでも売買することができます。
【日経平均先物について】
・取引単位
日経平均先物 :日経平均株価の1000倍
ミニ日経平均先物:日経平均株価の100倍
・値段の刻み
日経平均先物 :10円
ミニ日経平均先物:5円
・値段の刻み1つ動いた場合の損益
日経平均先物 :1万円
ミニ日経平均先物:500円
・取引1単位の証拠金
日経平均先物 :62~75万円程度
ミニ日経平均先物:62000~75000円程度
・最大レバレッジ効果
日経平均先物 :20倍前後
ミニ日経平均先物:20倍前後
・取引1単位の手数料
日経平均先物 :525~1050円程度
ミニ日経平均先物:105~210円程度
・その他
日経平均先物 :売り方・買い方ともに金利負担なし
ミニ日経平均先物:売り方・買い方ともに金利負担なし
「日経平均先物」とは日経平均株価の
値動きを先取りしたもので、3の
倍数の月(3月、6月、9月、12月の第二金曜日)に
精算されることから、その時点の
株価を予想した価格になります。
日経平均先物には、
①日経平均先物
②シンガポール日経平均先物(SG)
③シカゴ日経平均先物(CEM)
があり、違いは取引されている市場です。
①の日経平均先物は、日本市場
(より正確には大阪証券取引所)で
取引されている先物で、シンガポール日経平均先物と
シカゴ日経平均先物は、名前の通り
それぞれシンガポールとアメリカの
市場で取引されている先物です。
日経平均先物のメリットとデメリット
現物株を売買する場合、どうしても買いの目で
銘柄を探す習性がありますが、
先物取引というものは売りなのか買いなのかを
極めて中立的な目で見ることができます。
【日経平均先物のメリット】
・銘柄を選ぶ必要がない
日経平均の指数の売買なので、株の銘柄のように
何を買えば良いのかを悩む必要がありません。
・小額の資金で大きなトレードが可能
トレードに必要な証拠金が決められていて、
日経225先物ラ―ジ1枚が690,000円、
ミニが1枚69,000円です。
・売りからのトレードも可能
下落が予想される場合には、株の空売りのように
「売り」から入ることができるので、
下落しても利益を狙えます。
また、日経225先物には、株にはある
「空売り規制」というものがありません。
・夜間トレードも可能
日中も夜間もトレードができます。
取引時間が長いので、日中忙しい人でも
夜間トレードができます。
・倒産リスクがない
日経平均の指数をトレードするものなので
倒産のリスクはありません。
【日経平均先物のデメリット】
・レバレッジにより損失が大きくなる可能性がある
レバレッジは大きな利益が狙えますが、
その分、大きな損失が出る可能性があります。
・トレード期限が決まっている
・配当がない
まとめ
日経平均先物についてや、先物取引のメリット・
デメリットなどについてご紹介しました。
日経平均先物とは、将来の日経平均株価指数の
値動きを予想して投資するものだったのですね。
取引単位を、従来の日経平均先物の10分の1
にした「ミニ日経平均先物」もあるので、
興味があれば是非チェックしてくださいね。