よくニュースなどで耳にする「為替」という言葉。
私たちが日常の中で為替相場の変動を実感するのは、
輸入品の値段が上下するときですが、
この為替はどのように変動しているのでしょうか。
為替の基礎知識について見ていきましょう。
為替とは?わかりやすく解説
為替とは、現金を直接使わずに支払いをすることを指し、
「内国為替」と「外国為替」の2種類があります。
クレジットカードを使用した際の
銀行口座からの引き落としが「内国為替」になり、
ドルと円など異なる通貨間で行われる
通過の交換を伴うのが「外国為替」となります。
よくニュースなどで「為替レート」という言葉を聞きますが、
為替レートとは外国為替で重要となる通貨の交換比率のことで、
この為替レートは買いたい人と売りたい人によって決定されます。
輸出入や投資家たちによって、
この為替レートは日々動いています。
外国為替の取引は「外国為替市場」で行われていて、
為替取引は世界各国のあらゆる場所で行われています。
外国為替市場といっても、
特定の場所や建物があるわけではありません。
イギリスであれば「ロンドン外国為替市場」、
アメリカであれば「ニューヨーク外国為替市場」、
日本であれば「東京外国為替市場」などと呼ばれていて、
ロンドン市場やニューヨーク市場がオープンしている時間帯は、
特に為替相場が変動します。
円の価値が下がり外貨の価値が上がると、
輸入品の値段は上昇し始め、
物価が上がっているように感じてしまいます。
また、日本人は円高
(ドルなどの他国通貨に対して円の価値が高くなること)
になると海外旅行者が増えたりします。
為替レートは常に一定ではない!円高・円安とは?
為替レートは一定ではなく、
「1ドル=90円」や「1ドル=120円」
のように常に変化しています。
この変化に伴って、輸入品の値段が上下したり、
日本では円高(ドルなどの他国通貨に対して
円の価値が高くなること)になると
海外旅行者が増えるように、
私たちは為替レートの影響を受けます。
「円高」と「円安」は、
外国の通貨から見て日本円の価値が
高いか低いかを表したものですが、
例を使ってご紹介したいと思います。
あなたが1ドルを持っていて、
日本円で1個100円のパンを買いたいと考えていた場合、
1ドル=50円の時はパンを買えませんが、
1ドル=200円の時はパンを2つ買うことができます。
1ドル=50円の時のように、
円の価値が外国の通貨の価値より高い状態を
「円高」といいます。
逆に、1ドル=200円の時のように、
円の価値が外国の通貨の価値より低い状態で、
これを「円安」といいます。
円高の時は円の価値が高くなるため、
海外旅行やショッピングがお得になります。
円高の時は海外からの輸入品は
安く買うことができますが、
逆に海外へ輸出する日本の商品の値段が
高くってしまい、海外の人が日本の商品を
買ってくれなくなってしまうという一面もあります。
円高は海外旅行やショッピングが
お得になるので嬉しいですが、
景気が悪くなってしまう可能性もあるのです。
まとめ
円高・円安を理解していると、
ニュースがしっかり理解できるようになりますよ。
また、海外旅行やショッピングなどが
お得になるタイミングを自分で
判断できるようにもなるので、
円高・円安に注目してみてくださいね。