株式投資の基礎知識として、
株式市場には買い手と売り手がいます。
売り手が買い手より多い場合には
株価は下落、売り手が買い手より
少ない場合には株価は上昇して行きます。
この両者のバランスで、三菱自動車の株価を
含めて全ての株価が変動するということです。
株価の変動は、どの様にして起こるのでしょうか。
三菱自動車の株価を例に見ていきましょう。
10年の間に三菱自動車の株価に影響を与えた事
三菱自動車で注目をすべき事件といえば、
燃費試験データの不正です。
2002年から不正が行われていたと発表されています。
しかし、調査を進めて行くと1991年から
燃費試験データの不正を行っていたことが判明。
車種については特定できず、生産終了に
なっているものもあるといわれています。
この事件が明るみに出ると、
三菱自動車の株価は急速に下落、
前日比46円安となりました。
5日の間に、三菱自動車の株価は
半分になったのです。これを「暴落」といいます。
三菱自動車に関連する報道は、今後も
出てくるのではと予想されており、
さらに動きがありそうですね。
10年の間に株価が変動した三菱自動車とは?
10年と言わず、わずか5日で
株価が暴落した三菱自動車。
そもそも、どの様な会社なのでしょうか。
1970年に、三菱重工業から独立しており、
登記社名は三菱自動車工業、乗用車や
関連部品の開発・製造を行っている企業です。
日本だけではなく、アメリカや
タイにも施設を保有しています。
日本国内の自動車メーカーとして、
最も歴史が長い乗用車ブランドです。
三菱自動車工業は、三菱重工業と
クライスラーの合弁事業として始まりました。
1993年まで、クライスラーと
資本提携もしていたのです。
2000年からドイツのダイムラー・クライスラーと
資本提携を結びましたが、同年三菱自動車の
リコール隠し発覚というスキャンダルがありました。
さらに2004年にも大規模なリコール隠しを
起こしており、法人三菱自動車に
対して有罪判決が確定しています。
投資にはリスクがつきもの
巨額の損失を生む可能性もあるため、
株式投資を始める事ができずにいる
初心者の方も多いのではないでしょうか。
信用取引を行った上でレバレッジをかけ、
大きな借金を作ってしまうというケースもあります。
しかし、株式投資を含めて全ての
投資にはリスクがつきものです。
預貯金であっても、100%安全で
あるとは言い切れませんよね。
銀行の破たんなどもあり得るためです。
銀行の場合は、例え破たんしたとしても、
定額保護で1,000万円までは保証されます。
ただし、リスクがあるという事は
事実として認識しておきましょう。
最も分かりやすいリスクが、
元本割れのリスクです。
株は、買った時の値段と売った時の
値段の差で利益を得る事ができます。
しかし、損失も生まれるということです。
例えば、100万円分の株を買った場合、
120万円で売ると20万円の
利益を得る事ができますね。
100万円の株を買い、80万円で売った場合、
20万円の損失となります。
これが元本割れのリスクです。
三菱自動車の不祥事による暴落によって、
元本割れになった投資家は数知れず。
この様なリスクもあるため、株を購入する
企業を見極めなければなりません。
企業の情報や発表もしっかりと確認してから
投資する相手を選びましょう。
10年の株価変動と三菱自動車の今後
三菱自動車は、不祥事が相次いだために、
絵にかいたような右肩下がりとなっています。
一定のコアなファンや、様々な考えによって
三菱自動車への投資を行う方も居ることは事実です。
ただし、これから投資をするのであれば、
成長が見込めるような優良企業へ
長期投資を行う事が一般的でしょう。