日経平均というものがいつ頃
登場したのか気になりませんか?
ここでは、日経平均株価の歴史や、
日経平均株価の長期のチャートを
見る方法などをご紹介します。
日経平均株価の歴史
・株式取引を再開
太平洋戦争の敗戦で閉鎖されていた証券取引所での
株式取引が再開されたのは1949年5月16日で、
名称が、現在の日経平均株価に
変わったのは1985年です。
現在の日経平均株価は、1950年9月に
東京証券取引所により算出が始まり、
指数算出は1949年5月16日の取引開始日に
さかのぼって行われました。
1985年に名称が「日経平均株価」と
なる前までは「東証ダウ平均」と呼ばれていて、
当時は、現在の日本経済新聞社ではなく
東証によって算出が行われていました。
・スターリン・ショック
1953年3月5日に朝鮮戦争がもたらした
特需により日本株は大きく上昇していました。
朝鮮戦争勃発直前の1950年6月24日に
「91円94銭」だった日経平均は、1952年末には
「362円64銭」まで買われ、上昇率は
294%にも達しています。
1953年1月は456円43銭をつけ、わずか
1カ月で25.86%の上昇となり、市場は
熱狂に沸いていました。
3月5日、ヨシフ・スターリン死去後、
市場は暴落の渦の中に落ち込んで
いくこととなりました。
・変動相場制移行
1971年夏のブレトンウッズ体制崩壊後、
ドルの切り下げと為替変動幅を拡大した
スミソニアン体制が始まっていましたが、
73年に入り、ドル売りは一層激化しました。
高まるドル売り・円買いに、2月10日、
日本は東京為替市場の閉鎖を決定しました。
・消費税開始
1989年4月1日、竹下内閣が
強行採決で法案を可決。税率3%で開始。
・マルタ会談
1989年12月3日、マルタでアメリカの
ブッシュ大統領とソビエトのゴルバチョフ書記長が
会談し冷戦の終結を宣言したことで、
1945年以来44年間続いた冷戦は終わり、
世界はポスト冷戦時代に入りました。
冷戦の終結により軍事費を削減し、
経済政策に注力する国が増加しました。
・史上最高値3万8957円44銭
バブル真っ只中の1989年12月29日、
年内最終取引日に日経平均株価は
3万8957円44銭をつけ、史上最高値となりました。
日本の成功モデルがたどりついた一つの
頂点であり、同時に一つの時代の終わりを迎え、
人々が好景気に目をとらわれているうちに
翌年から日本は長い迷走の時代に
入っていくこととなります。
・リーマン・ショック
長らく上昇を続けていた米国の住宅価格は
2005年ごろを境に下落へ転じ、巨額の負債に
苦しむリーマン・ブラザーズも救済先を探し
多数の金融機関と交渉を行いましたが
合意に至らず、負債総額約64兆円を
抱えたまま破綻しました。
このことで暴落中だった世界の株式市場は
翌日からさらに下落幅を広げ、日経平均は
リーマン破綻直前の9月12日、
終値1万2214円76銭から
10月28日の安値6994円90銭まで、
1ヶ月半で42.7%も下落しました。
日経平均株価の長期のチャートを見る方法
日経平均株価の長期のチャートは、
コチラから見ることができます。
https://nikkeiyosoku.com/nikkeipbr/
前述の通り、名称が「現在の日経平均株価」に
変わったのは1985年で、現在まで日本の
株価指数を代表する存在として知られています。
日経平均株価は1949年の算出開始日から
1989年末までの40年間で、220倍にも
上昇していて、平均では年率14.44%となります。
1989年に史上最高値を付けて以降は
下落に転じ、現在まで高値を更新できずにいます。
まとめ
日経平均株価の歴史や、日経平均株価の長期の
チャートを見る方法などをご紹介しました。
日経平均株価には、当時の情勢が大きく
反映されているので、最新の日経平均株価は
常にチェックしたいものですね。